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小さな不調を見逃さない体の「パーツ別」セルフ診断術【上半身編】

体に感じる痛みや見た目の変化は、肉体が何かしらの異常をもたらしている合図。 どの部位に、どんな変調が現れ、感じると危険なのかを覚えておきたい。

主治医の話をよく聞いて、
対処法を知ることが大切 

 日常生活の中で感じる体の変化。それは体が何かを訴えている合図だ。 「人間の体は異変が生じると痛みや熱、見た目の変化などの症状が現れます。これは体に備えられた危機管理システムが働いて、警報を出しているのです。それを自覚して病院へ行ったり、休んだりと、治療や養生をします。でも、大したことがないと放置すると、裏では重大な病気が進行していることも。あまり神経質になる必要はないですが、その点では気軽に相談できる主治医を作っておくことは大切です」。  

 現役医師で医療ジャーナリスト、テレビなどでも忌憚のない意見を述べる森田豊さんは、このように指摘する。
 確かに小さな異変が重病の兆候だったという話はよく聞く。でも、軽い症状で病院に行くのは気が咎めるが…。
「一応、診察や検査をして、何も出なければ、それに越したことはありません。例えば、頭痛には緊張型頭痛と片頭痛の二種類があって、自分のタイプがわかるだけでも、痛い時の対処法を知ることができます。対処をしても治らない時、明らかにいつもとは違う症状を感じた時は病院へ行くという判断もできるようになります」。  

 まずは、どの部位に症状が出ると、何の病気が考えられるのかを知ることが大切。そのうえで、さらに重病の可能性がある場合のいくつかを、次ページで取り上げるので、必要だと判断したならば、医師の診断を受けるべきだ。そうやって、重篤になる前に対処しておきたい。  

次のページ体の「パーツ別」セルフ診断術【上半身編】

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森田 豊

もりた ゆたか

医師・医療ジャーナリスト

医学博士。秋田大学卒業後、東京大学大学院医学系研究科を修了。東大病院助手やハーバード大学専任講師の他、いくつかの大病院で医長や部長を務めた。診療科を問わない医療解説や問題に取り組む現役医師、医療ジャーナリスト。


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